| ■IT導入のための初心者講座 |
第3回「自分の身は自分で守る −ウィルス対策−」
■またもや世間を賑わすウィルスが現れた。その名も「Sircam(サーカム)」。
感染すると「マイドキュメント」などの固有データが置かれそうな特定フォルダにあるファイル(書類や画像)を勝手にメールに添付し、ウィルスと共にアドレス帳に登録されるユーザーへ送りつける。また、特定の日付(10月16日が多い)になるとハードディスクを破壊するといった非常に危険な機能もオマケとしてついている。
「I LOVE YOU」「MATRIX」と凶悪ウィルスが連打する昨今、どうやって初心者である我々が身を守ればよいのか?
今回はそのあたりについて考えてみた。
■なぜ伝染するのか? −ターゲットは「ビギナー」と「ものぐさ」−
毎回、毎回なぜ、凶悪なウィルスは蔓延してしまうのか?
凶悪なウィルス達は名前と症例こそ違うものの伝達方法はいつも同じ。
それなのに、なぜ?
まず、先にあげたウィルス達の伝染の仕方から検証してみよう。
・メールの添付ファイルにくっついてくる
・ユーザーがそれをクリックすることでウィルスプログラムが実行され感染
・アドレス帳にあるユーザーまたはメール送信時にウィルスを添付して他ユーザーへ
以降はこの繰り返しで蔓延されるのが普通だ。
つまり、「添付ファイルさえ開かなければ(ダブルクリックしなければ)感染しない」のである。
それなのにウィルスが蔓延する理由は2つ。
まだPCを購入または使いだしたばかりでウィルスどころではない「ビギナー」や、知っているけど自分は大丈夫だし対策するのが面倒くさいといった「ものぐさ」ユーザーが存在するからだ。
ズバリ、ウィルスのターゲットは「ビギナー」と「ものぐさ」なのである。
■どうやって身を守るのか?
「ものぐさ」はさておき「ビギナー」は責められない。誰しも最初は右も左も分からないビギナーなのだから。
苦言はさておき「ものぐさ」さんも含め、皆さんに「手っ取り早い」防衛手段を伝授しよう。
・「Windows」の使用をやめること
ウィルスのほとんどは「VB(ヴィジュアル・ベーシック)」という言語で書かれた「Windowsでしか起動できない」ものがほとんどだ。つまり、Windowsの使用をやめれば、蔓延するウィルスのほとんどを防げることになる。「みんなMS(マイクロソフト)社製品を使うのだからMS対応にすれば大きな被害が出ておもしろい」というのがクラッカー(※1)の考えだ。
とはいえ、皆さんはWindowsユーザーでアプリケーションもWindowsで揃えていることでしょう。今さら全部買いなおすわけにはいきませんよね?
では、身を守るためにウィルス駆除ソフトをインストールすればどうか?
「ウィルスバスター」や「ノートン ウィルスチェッカー」などの有償ソフトがあるが、それでも今回のサーカムのような最新ウィルスには即時対応できない。
個人的な経験では、ウィルス対策ソフトをインストールすることで「メモリーリーク」「過剰なチェックによるシステムの停止」など様々な別の障害が生じるためお勧めできません。
■「じゃあ、どうするの?」
では、こうしてください。
・「OutlookExpress」の使用をやめること
どうです?これならできそうでしょう?
ウィルスのほとんどはWindowsに標準で添付されるメーラー(メールを送受信するソフト)「OutlookExpress」でないと動作できません。これだけで随分、防御壁を構築したことになる。
●かわりに、こんなメーラーをどうぞ!
・ベッキー!
(使い勝手いいぞ。公式サイトではないので注意!)
・ポストペット
(以外とバカにできない。おやつにウィルス入ったのも聞いてないし。)
・AL-Mail32
(玄人好みか?シンプルなメーラー。)
・電信八号
(やっぱり、こっちの方が玄人好み?)
・Gen Mail
(超シンプル&¥0)
おっと最後に・・・
・「添付ファイル」は開封前に必ず安全を確認すること!
知らない人、知り合いでも要求しないのに送られてきた添付ファイルは容赦なく「削除」するべし!
これでバッチリ・・・というか「序の口」というところ。
本来はまだまだ対策しなければならない点が多いが、世間で蔓延しているウィルスはこれらの対策で封じることができる。
■伝染した場合は?
もしかしたら、どんなに防御しても防ぎきれない凶悪なウィルスが発生し、感染するかもしれない・・・
そんな場合でも対応できるようにしておきたいものだ。
感染してしまった場合は、ウィルス自体であるファイルを探し出し削除しなくてはならない。場合によっては「レジストリ(※2)」と呼ばれる部分に自分の分身を置き、身を潜めているヤツもいる。
「ファイル名が分からない」「どうやって探すの?」といった場合は「ワクチンソフト」で駆除するしかないが、市販のものは最新ウィルスに対応していないことが多い。
●そんな時は下記のサイトでワクチンとウィルス情報を入手して駆除すべし!
・トレンドマイクロ
・シマンテック
・コンピュータ・アソシエイツ
・IPA/ISEC
ウィルスによっては上記サイトへのアクセスを禁止するサイトもあり、ウィルスが入手できないようにされてしまう場合もある。そんな時のために「バックアップマシンの用意(※3)」「ハードディスクのリムーバブル化(※4)」などの対策をとっておきたい。
最後に・・・
「(無断で)メールにファイル添付するのは非常識!HTMLメールは問題外!」
※1 「クラッカー」・・・日本では世間一般にコンピュータで違法進入&破壊工作する悪人を「ハッカー」と呼ぶがこれは誤り。「クラッカー」が正解。「ハッカー」とはコンピュータやプログラムの内部を骨の髄まで調べたおす人達のこと。GoodManが多い。
※2 「レジストリ」・・・「ウィンドウズ・レジストリ・ファイル」のこと。ウィンドウズを使った「履歴」がつまっている。たとえばホームページを見終わってウィンドウを閉じた時のウィンドウサイズなどを記憶し、再度ブラウザを立ち上げると先ほど閉じたときと同じサイズになっているのも「レジストリ」の働き。
※3 「バックアップマシンの用意」・・・バックアップマシンは物理的に全く別のマシンを用意すること。(要は2台目)ハードディスクをミラーリング(2台で同じことを記録していく)してもウィルスもミラーリングされるから注意!
※4 「ハードディスクのリムーバブル化」・・・違う環境を持ったハードディスクをファミコンのように簡単に抜き差しできるシステム。ハードディスクを差し替えることで簡単にウィルスに感染していない環境に切り替えられる。※3より安価。
■第1回「ITとは?」
■第2回「インターネットの常時接続のすすめ」
■第4回「ある中小企業のIT事情」
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